2020年10月12日
本日で「難産」の医案は最後になります。『江寧府志』に記載されている医案をご紹介いたします。
江寧府志曰。丁毅①。字德刚。江浦人。路逢殡者②棺下流血。毅熟視③之曰。此生人④血也。止舁者⑤欲启之。丧家不之信。毅随至墓所⑥。强使启棺。乃孕婦也。診之以針刺其胸。而産一児。婦亦旋蘇。中国医籍考より(『江寧府志』)
①丁毅:字は徳剛,明代の江浦出身の人物。著書に『医方集宜』など。
②殡者:死後しばらく棺桶に納められ安置されているもの。
③熟視:些細に観察する。
④生人:生きている者。
⑤舁者:棺桶を担ぐ者。
⑥墓所:墓地。
『江寧府志』には胸部へ刺鍼することにより「難産」を治療した記録が記載されています。